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YouTubeの話③(216)

マスメディアとYouTubeの垣根は?

だいぶ間隔が離れてしまいましたが、今回は203回、204回で連載した『YouTubeの話』の再開です。最近、テレビ番組をみているとこれまで見たことがない若者が出演していることが度々あります。素人として参加しているようでもありません。得てして横にいる筆者の娘2人が、「わー○○が出ている」と興奮気味に話しています。間違いなくユーチューバーと言われる、YouTubeで動画を配信してそこから得られる広告料で稼いでる(稼ごうとしている)人たちです。テレビのようなマスメディアであってももはや彼らトップユーチューバーの影響力は完全に無視できなくなっています。マスメディアなどを中心に活躍しているタレントもYouTubeチャンネルを持ち始めておりその垣根もなくなりつつあるのではないでしょうか。 

マーケティングにおいては、その影響力の活用について考えないわけがありません。インターネット、そしてスマートフォン等の普及に伴って、いわゆるデジタルマーケティングが一般企業に広まってきました。医業においても遅れてはいるもののそれは同様です。筆者も本連載において、その一端ですが都度紹介してきました。YouTubeに限った話でありませんが、インターネットメディアの広告宣伝媒体としての価値は、普段インターネットメディアを利用している人とそうでない人で、大きなギャップが生まれているのが現状です。 

今回は、YouTubeを広告宣伝媒体としてみた場合の話をしていきます。ある会社がSNS(Twitter、Instagram、YouTube等)の中でどれが購買動機になったかアンケートを取ると、全体ではYouTubeが一位となっています。メディアの特性上、動画でレビューや購買体験ができるという強みを持っています。ここではその商品やサービスの情報ソースとしてYouTubeを利用し、『意思決定』につなげています。広告宣伝媒体としてどのように利用するかを検討するには、ユーザーがYouTubeをどのような時に利用するのか、その動機について考えてみます。 

病医院におけるYouTubeの効果度合は?

動機は大きくわけて、3つあります。娯楽として、情報源として、そして人との繋がるための媒体としてです。娯楽つまり趣味や興味のある娯楽性の高いコンテンツを視聴するためにYouTubeを利用します。また、自己啓発や前述したような商品購入の参考のため、ほかにも何かをやるための手順を知るためなどにも利用できます。そして最近では、YouTubeでもつながり機能が年々強化されており、他人からの評価や視聴者のコメントや返信など相互につながることもできるようになっています。広告宣伝媒体としての価値を測るには、患者が医療機関の選択の際にどのような行動を取っているのか、その際YouTubeはどのような動機と頻度で利用されているのかを知る必要があります。動機としては、まず病気や症状、治療など医療に関する情報を得るために利用する傾向にあります。 

とはいえ、医療情報についてまだテキストコンテンツが主流とはなっています。そのため特にプライマリケアをメインとするクリニックなどは、YouTubeよりもリスティングと言われるWeb検索広告からホームページへ誘導させて充実したコンテンツで自院への選択動機とすることが現段階では最も効果が出やすく、そのテキストコンテンツを補完するために動画を利用することから始めてみるとよいでしょう。 

積極的に活用する領域としては、美容医療、代替医療、先進医療、日帰り手術などとなります。美容は、そもそも人気のあるジャンルです。人気ユーチューバーとタイアップするなどして、自院への導線を構築することで多くのニーズを拾うことが可能となります。このように専門領域によって効果はバラバラですが、ネット動画は今後も広がりを見せるでしょう。となれば駅や電柱の看板よりも効果が出てくることは明らかです。不確実な社会情勢の中で、一歩先を見据え今から動画配信でもしてみてはいかがでしょうか。 

株式会社ニューハンプシャーMC 
代表取締役・上席コンサルタント 柴田雄一