よくある質問
Q自己資金はどれくらい準備しておけばよいですか?
金融機関からの融資を利用すれば、自己資金0円で開業することも可能です。
運転資金を含めて開業資金の総額1割程度の預金があるのが理想です。
ただ、融資審査で預金が多い方が、審査に通りやすいですし、融資条件が良くなる可能性が高くなります。
現状、融資審査は通りやすくなりましたが、返済は楽ではありません。安心して返済ができる計画書を作成することが重要です。
Q銀行借入はできますか?
借入できるとは保証はできないですが、弊社のクライアントで借入できなかった事は1度もございません。
金融機関によっては、医院向けの借入れ商品があり、低金利で借入期間も比較的長期で提示されるケースが多いです。
ただし、有利な借入条件を引き出すためには、無理のない返済計画を踏まえた『開業計画書』の作成が必要になります。医師独自で作成するのは難しいので、事業計画の立案やファイナンシャルプランに強いコンサルティング会社を活用されることをお勧めします。
重要なのは、開業後に多少患者が来なくても、直ぐに資金不足にならないような計画を作成することです。
Q医院の開業場所についてはどのように考えればよいですか?
開業場所はクリニックの売上に大きく影響しますので、慎重な判断が必要です。
戸建て開業にされるのか、ビルや建て貸しの物件にするのか、診療科目や地域によっても検討しなければならない項目が非常に多くあります。
広ければ運営コストが高くなりますし、狭ければ診療に影響が出てしまうかもしれません。
また、開業場所といってもビルの一部を借りるような場合、一般の不動産業者では確認できない情報も必要です。
例えば、排水の位置は内装設計に、電気容量は医療機器の選定に大きな影響を与えます。
医療モールでしたら、あまり心配はされなくても良いですが、一般的なビル(古い場合は特に)でしたら、確認にないと危険です。不動産業者やネットの物件にはこれらの重要な情報が含まれていないため、良い物件かどうかの判断が難しいです。
そのため、医療専門の設計会社に現地確認をする方が確実です。
Q開業後、患者様は本当に来ますか?
患者様を集める方法はいろいろあります。
その地域に合った媒体に、適切な広告を打つかどうかで、開業直後の患者様の集まり方に大きな違いが出ます。
地域住民に伝えられる媒体を選び、場合によっては、コストを掛ける必要もありますし、最近では、WEB広告を利用する場合が一番多いです。
また、医院開業より前にホームページを持つことは、今や当然といった時代です。
地域の情勢や診療科目に合わせたホームページの作成は患者にとっても親切であると言えます。
Q医療機器を購入は自己資金、借入、リースのどれが良いでしょうか。
総費用や資金によって違いますが、原則借入をお勧めしています。
リースを利用することによって金融機関からの借入を機器購入費用ではなく、運転資金に回せると思われるかもしれませんが、金融機関からの借入は、ほとんどの場合、設備資金と運転資金に分けられていますので、医療機器をリースにしても、運転資金に回せる可能性はかなり低いです。
また、リース料は借入の金利よりも高い事が多いです。
ただ、戸建てなどで総額が大きくなってしまう場合は、リースを上手く活用することも良いと思います。
開業計画に基づいて、どれを選択するか検討していただければと思います。
Q家族が医院開業に対して不安を抱いています。
ご自身のお気持ちと考えをご家族にお話することが何よりも重要です。開業には、多額の資金が必要となりますし、リスクも伴います。
そのため、開業してリスクを冒すよりはとりあえず現状のままでいてほしいと願われるご家族も多いと思います。
すべての開業が危険というわけではなく、現状のまま流されるうちに開業のチャンスを逸してしまうリスクも大きいことを知ってもらう事が必要です。
また、医業は他の業態と比較して廃業率は著しく低いです。
飲食店5.9%、医業0.47%と10分の1以下です。
開業がうまくいっても、ご家族にとっては、医師の怪我や万が一の場合の借金をどのようにするのか不安は多いと思います。
そういった事も弊社のコンサルタントが先生と一緒になってご説明致します。
十分な同意を得ないまま準備をすすめた結果、開業時はもちろん、開業後にも経営に影響が出る事例がありました。
必ずしも、開業後に仕事をお手伝いいただく必要は無いのですが、ご理解は頂かないと家庭内に不安が募ります。
Q金融機関からの借入資金の返済について
上記、ごく平均的な借入れ条件の元、概算としてお応えしますので、目安にしてください。
1ヵ月当たりの返済額は返済元金+利息となります。
(1)返済元金
1億円÷10年(120月)≒83万円←これが毎月の返済元金です。
(2)借入れ当初の利息
1億円×1%÷1年(12月)≒8万3,333円←これが借入れ当初の利息です。
*元金が減るごとに徐々に利息は減っていきます。
借入れ当初の返済額は(1) + (2)なので下記の通りになります。
83万円+8万3,333円=91万3,333円
Q開業時の建築費用について教えて下さい。
クリニック開業の中で一番費用が掛かるのがクリニックの建築費用(または内装造作費用)です。設計士に建物の設計を依頼し、別途、施工業者を依頼することになるとそれぞれに費用が掛かります。設計施工を一緒にやってくれる会社数社に声を掛け、相見積を取ることが重要です。
ただ、相見積の金額を単純に比較するのは危険です。設計会社によってはあえて最初は見積入れずに、後から追加費用したり、設計施工会社によっては、他社ができる工事に対応していない場合もあります。
Q開業に適した年齢、何歳までに開業すべきという目安はありますか?
早い先生は30代の前半からすでに将来の開業を意識され、情報収集の一環として、弊社の1万円相談にお問い合わせいただく事もございます。
また、60代になってからクリニック開業を決意される先生もいらっしゃいます。何歳でも開業は可能です。
ただし、銀行融資を受けやすい年齢がございます。若いと医師としての経験不足を問われ、年齢が高いと返済期間10年~15年ありますので、健康不安などが指摘されます。以上の事を踏まえますと、30代後半~40代半ばが理想です。
継承支援
Qクリニックを継承する際に、まず何を確認すべきですか?
まず、クリニックの財務状況、患者数、スタッフの労働契約状況、設備の状態、そして法的な許認可の状況を確認することが重要です。特に、賃貸契約や医療機器のリース契約などの契約書類も細かく確認する必要があります。
Qクリニックの継承に必要な法的手続きは何ですか?
クリニックの継承には、医療法や労働法に基づいた手続きが必要です。具体的には、開業医としての資格の継承、保険診療の取扱いに関する手続き、スタッフの労働契約の更新、必要な届出や変更手続き(例:保健所への届け出)が含まれます。
Qクリニックを継承した後、どのようにして患者の信頼を維持するべきですか?
患者に対しては、継承後も継続的に高品質な医療サービスを提供することが必要です。また、診療の方針やクリニックの方針に変更がある場合は、事前に患者に通知し、理解を得ることが重要です。新たな患者との信頼関係を築くためには、地域社会での評判を保ち続けることが不可欠です。
経営支援
QGoogle口コミ対策はどうしたら良いでしょうか。
最近多くの相談を受けております。
クリニックの評価に関係ない口コミや個人的な誹謗中傷以外で、削除するのは難しいです。事実無根の誹謗中傷の場合、相手を特定し、法的に対応する事は出来る可能性はありますが、現実は難しいです。
ある先生は、人の評価は気にしないとおっしゃっておりました。評価で一喜一憂はしなくて良いですが、悪い口コミの中には重大な改善点が隠れている場合がありますので、無視はせずに内容を精査した方が良いです。
また、口コミに真摯に返事をすることで、他の方々から評価される場合もあります。悪い口コミが書かれた場合は、コンサルタントに相談し、今後の対応を考えるのが良いと思います。
Qクリニックのスタッフ管理で気を付けるべきことは何ですか?
スタッフ管理では、コミュニケーションを密にし、業務負担が偏らないように配慮することが大切です。定期的なミーティングを行い、スタッフの意見や要望を取り入れることや、適切な評価とフィードバックを行うことも重要です。さらに、スタッフのスキルアップを支援するための研修や教育も効果的です。
ニューハンプシャーMCではスタッフの研修、教育についてもサポートしており、時にはコンサルタントが講師として登壇することもあります。
Qスタッフ増員のタイミング
診療科目や診療内容、患者数によって違いますので、この時期とは言えないです。ただ、ギリギリの人数で回っている状況ですと、人件費は抑えられていますが、スタッフの不満が出てきて、モチベーションの低下や退職のリスクが増加します。スタッフを定着させるためにも、有給取得しても業務に支障が無い程度の余裕を持って採用する事をお勧め致します。
Qクリニックの経営を改善するためには、まず何から始めるべきですか?
経営改善の第一歩は、現在の経営状況を正確に把握することです。財務状況、患者数の推移、スタッフの労働環境、診療効率などを分析し、問題点を特定します。その上で、改善が必要な領域に対して具体的な施策を講じます。
院長一人で実施するのではなく、コンサルタントも一緒に考え、改善案をご提案致します。
Qクリニックの経費削減にはどのような方法がありますか?
経費削減には、物品の購入コストやランニングコストを見直すこと、在庫管理の効率化、スタッフのシフトの最適化などが効果的です。また、ITシステムの導入による業務効率化や、無駄な外部サービス契約の見直しも重要です。
Q患者満足度を向上させるためにはどうすればよいですか?
患者満足度を向上させるには、患者の待ち時間を短縮し、親切で丁寧な対応を心がけることが重要です。また、診療内容をわかりやすく説明し、患者の不安を取り除くためのコミュニケーションを大切にすることが求められます。加えて、クリニックの清潔さや快適な環境づくりも大切です。
Qクリニックのマーケティング戦略はどう進めるのですか?
効果的なマーケティング戦略として、地域に密着した広告や、WEB広告(リスティング広告、ディスプレイ広告)、SNSを活用した情報発信が挙げられます。また、クリニックのWebサイトを充実させ、オンライン予約の利便性を高めることも患者獲得につながります。口コミや紹介を促進するために、患者との良好な関係を維持することも重要です。